神々の聖戦

ユン side

「ユンもスパルタだけど、ミラもかなりスパルタっていうか…」

ルイスはふたりの戦闘を見て降参したように手を頭の後ろで組んだ。

「人の心を操る天才なんだよ。戦闘としても対人関係としても、かなり優位な才能だよねー…俺の気持ちにも気付いてる癖に……。」

人の気持ち知ってるのに知らないふりして逃げてる。

ミラは大切な人が傷付くのを最も恐れているから。

ほんとさぁ、厄介な相手に心持ってかれたよね。

「…やっぱ、ただの幼馴染じゃねーんだ。」

「俺とやる気?」

「さぁな、自分の気持ちを人に話さない質だから。」

それじゃー認めてると同じだし。

でも絶対にミラは渡さない。

ミラを守る為に狩人になった…闘う理由はそれだけで充分だ。

「ちょっと体動かさない?さっきから紋章が疼くんだよね。」

「俺も、勉強ばっかで眠気覚ましがしたかったとこなんだよな。」

ふたりで目を合わせ意地悪く笑う。

俺は狩人

八年間ずっとターゲットは君だけ。

それはこれからも変わらない。

ユン side end
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