大好きなキミに花束を。

「……好き勝手に言っていいけど、ひとつ言いたいことがある。」


「なんです？」



すると先輩は空緒くんの胸ぐらから手を離して、



「今日のお昼、みんなで食べるから空けとけ。」


「センパイから直々のお誘いですか。」


「さらちゃんにみんなで食べようって言っちゃったから。……本当はさらちゃんとお前を近づけるなんて死ぬほど嫌だけど。」


「それはどうもありがとうございます。」



…先輩……。



「…行くよさらちゃん。」


「えっ…。」



まだ少し怒っているのか、怖い顔の先輩は私の手を握ると強引に引っ張った。



「って先輩どこ行くんですか？階段そっちじゃないですよ？」


「……保健室。」


「えっ、なんで保健室なんかに…、」


「ごめんちょっと黙って。」


「……っ、」