大好きなキミに花束を。



私の教室をキョロキョロ見回す。



「いや、だから一緒には帰れないって言ってるじゃないですか。」


「なんでよ。いいでしょ別に。」


「いや、先輩がよくてもそのクラスメイトがですね…。」


「彩心ー!やっと委員会終わったの?もう待ちくたびれた……っては?なんでクソ野郎がここにいんだよ!」


「クソ…?」


「おっと。口が滑った。」



あーー絶対にこの二人だけは接触させたくなかったのに。



「さらちゃん、もしかして一緒に遊びに行く相手ってこのおチビちゃん?」


「チビじゃねーし。つかなんで先輩がここにいるんですか。」


「ん?さらちゃんと一緒に帰ろうと思って。」


「は?彩心は僕と一緒に帰るんで。邪魔しないでもらえます?」


「えーだって俺今さらちゃんと手繋いでるから離れられないんだよねぇ。」



先輩は握ってる方の腕を高くあげて挑発するように夜籠を見た。



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