大好きなキミに花束を。



何よりも嬉しくて、何よりも幸せだった。


だけど……



キキーーーーっ!!


ドンッ!!



そんな幸せは、長くは続かなかった。


大きな音とともに、体に衝撃が走る。



『っ〜〜!』



痛い。今までに感じたことのない痛みだった。


どうして急にこんなことになったのかわからない。


そんな中、痛みに耐えながら徐々に目を開けた。


目の前には真っ赤な液体。


それがなんなのか、すぐに理解できなかった。


起き上がるにしても、妙に体が重い。


なんとか頑張って上半身を起こしたら、ズルっと何かが地面に倒れた。



『っ、…パパ…?』



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