大好きなキミに花束を。
「…空緒くん。ごめんなさい。私には、好きな人がいるから、空緒くんとは……お付き合いできません。」
先輩に会うよりも先に、私にはやるべき事があるんじゃない?
「空緒くんの隣にいると、安心して、ホッとするけど、私が一番に大切にしたい人は……他にいる。」
私をここまで連れてきてくれた人は誰?
紛れもない……空緒くんだ。
「好きって言ってくれてありがとう。…空緒くん。」
それを言ったとたん、肩にかかってる重いものが、スッとなくなったかんじがした。
朝よりも、清々しく。
いつもより、堂々と。
そんな私を見て、空緒くんは言った。