大好きなキミに花束を。



その名前がでてきて、先輩の家までの道のりの出来事が頭に浮かんだ。



「…どうなったのって…なにか心配されるようなことしましたっけ。」


「今、間があった。なんで?」


「なんでって……そりゃ、告白を断ったわけだし少しは動揺……」


「告白?されたの?いつ?」



先輩は身を乗り出すように聞いてきた。



「いつって……それっぽいことを言われたのはけっこう前で、断ったのはここに来る前に。」



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