大好きなキミに花束を。



「……そっか。」



先輩の顔……不安そう。


ていうか不服そう?



さっき恥をしのんで好きって言ったのに。


コノヤロー。



「先輩そんな顔しないでください。なにも心配するようなことはありませんよ。」


「さらちゃんがもう一回好きって言ってくれたら納得するんだけどな。」



いつものおふざけだ。


顔が笑ってる。



でもこのままじゃなんか負けた気がするから、私は先輩が予想してなさそうなことをあえて言ってあげた。



「……だいすき。」



先輩の耳元で。



先輩は目を丸くして、顔を赤くしながら



「……そういうの耳元で言うの禁止。襲うよ。」



私は思った。



勝ったと。






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