大好きなキミに花束を。
「そうださらちゃん。もうすぐ文化祭だね。」
「そうですね。」
「俺、今回は結構な女の子に誘われたけど、彼女がいるからって断ったんだ。」
「そうなんですか。」
「俺、文化祭回るの一人ぼっちなんだよなー。ね、さらちゃん。」
…すっごいキラキラした目で見てきてるんですけど。
「寂しいなー。誰かいないかなー。俺と一緒に文化祭回ってくれる人。ね、さらちゃん。」
どうやら先輩は、私から誘ってほしいらしい。
そのこだわりがイマイチよくわかんない。
けどここで私から誘ってしまったらなんか負けた気分になるので、絶対に私からは誘わないことにした。