大好きなキミに花束を。
「休憩時間でも勉強するなんて、ほんとにさらちゃんは頑張り屋さんだなぁ。」
「彩心のことしか頭にないクソ野郎にはわかんないだろうね。」
「さらちゃんに答えを聞いてばっかのバカなクソチビにもわかんないだろ。」
「僕はアンタみたいなバカとは違うから。」
「でもバカはバカだろ。」
「なんなら有意義なバカって言ってくれます?」
なんだそれ。
「はっ。自分でバカって認めるのかよ。」
「うるせぇ。じゃあクソ野郎は完膚無きまでのバカだ。」
「じゃあクソチビは一分一秒を争うバカだ。」
「っ、東京ドーム4個分のバーカ!!」
「毒をかけても死なないバーカ!」
低レベルな争い。
「おいお前ら。いい加減にしろ。とりあえずお前ら二人は同レベルのバカだ。」
「クソチビと一緒にすんな!」
「クソ野郎と一緒にすんな!」
ふぅ。なんとか2教科のテスト範囲は終わった。
こんなにうるさい部屋で勉強なんて初めてだけど、中々出来るもんなんだな。