大好きなキミに花束を。
私、わりとチャレンジャーなのかも。
「陽彩とそこのボンボン。休憩は終わりだ。勉強に取り掛かるぞー。」
「なっ、ボ、ボンボン…?」
「はははっ!ボンボンかっ!そのあだ名もイイな!」
「うるせぇっ!いちいちそこに反応するな!」
「バッキャロウ!早く勉強始めろ!」
こんなこと言いたくないけど、師匠がいるとうるささがいつもの倍だな。
「あっ、もうジュース切れちった。」
「あ、なら私が買ってきますよ。とりあえず今日の勉強ノルマは達成したんで。」
「女の子一人じゃ危ないから、俺もさらちゃんと一緒に行くよ!」
「ダメです。先輩は勉強しててください。一番遅れてるんだから。」
「えー。あっ、じゃあ笹村一緒に行ってやれよ。夕方に女の子がコンビニに行くのは心配だから。」
「私は女じゃねぇって言いたいのか。」
「まあまあ。行って来てよ。」
「ま、いいけど。彩心、行くぞ。」
「はい。」
階段を降りて玄関を出た。
「おいクソチビ。」
「あ?」
「さらちゃんに手ぇ出したら許さねぇから。」
「こっちのセリフだクソ野郎。」