大好きなキミに花束を。




「まあ、親友は言い過ぎだけど、友達……かな。」


「そういうことなんで、入れてもらってもいいですか?」


「さらちゃんが別にいいなら……。」


「私はいいですよ。」


「じゃあ決まりってことでー!どこで食べるんですか?」


「屋上。」


「そっかそっか!じゃあ早く行こ。代々木ちゃん。」


「え、なんで私……、」


「先生に俺の案内係頼まれたでしょ?屋上まで案内してよ。」


「あ、うん。」



そう言って私の腕をグイグイ引っ張る。



「ちょっと待って。」


「なんですか?西宮センパイ。」


「その代々木ちゃんって呼び方やめてくんない?なんかうざい。」


「……なんでセンパイにそんなこと言われなきゃいけないのか疑問ですけど、まあいいか。じゃあ彩心ちゃんで。」


「それはもっとダメでしょ。ふつうに代々木さんでいいじゃん。」


「なんで下の名前で呼んじゃダメなんですか?」


「転校してきて1日目のくせに馴れ馴れしいんだよ。それとさらちゃんに触んないで。」



先輩の手によって私の腕を掴んでいた空緒くんの手が離れる。



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