大好きなキミに花束を。
「前々からウザかったんだよね。そこまで可愛くないのに西宮先輩にベッタリだし。」
「その逆なんだけど。」
「晴丘くんとも前から知り合いだったみたいだけど、イケメンだからってどうせアンタから声掛けたんでしょ。」
「だから逆なんだけど。」
「で?あの二人からお昼一緒に食べようって言われたから二人にOKしたって?」
「あそれは正解…、」
───ダァン!!!
ビクッ
「急に壁叩いてどうしたん…、」
「あんたさー、今の状況わかってんの?」
「……えっと……、」
「わかってないみたいだから言うけど、あたしら5人全員あんたのことが大嫌いなの。その気になれば虐めることだってできんだよ。」
「………。」
「だからそうなりたくなかったら、できるだけあの二人に近づかないで。」
意味がわかんないんだけど。
「……あなたに言われる筋合いなくない?」
「はぁ?あたしたちに黙って抜けがけしたのはそっちでしょ?」
「あなたたちがあの二人を好きだったなんて知らないし。てかどっちが好きなの?」
「えっ……、」