大好きなキミに花束を。



あぁ。



「あなたたちの意見聞いてる限り、顔がかっこいいから好きって言ってるようにしか思えないんだけど。」


「それはっ、…あ、あんたに関係ないじゃないっ。」



これだから、



「は?呼び出したのはそっちでしょ?なのに図星つかれて都合悪くなったからって関係ないなんていうんだ。」


「っ、」



これだから人は面白い。



「……なめてんの?」


「っ、そ、そうよ!かっこいいから二人とも好き!それの何が悪いのよ!」



ちっ。

開き直りやがった。



「べつに、それがいけないなんて一言も言ってないじゃん。」


「あたしたち5人はずっと西宮先輩のことをかっこいいって思ってたの!晴丘くんのことも!それをあんたにぜぇーんぶ持ってかれたあたしたちの気持ちわかんの!?」



ずっとって……空緒くん転校してきたの昨日だけどね。



「あんたにあたしの気持ちわかるのかって聞いてるのよ!」



──パシンッ



「いっ……、」


「はぁはぁ、……あんたにはわかんないでしょうね。」


「…わかんないよ。わかりたくもない。頬を殴る人の気持ちなんて。」


「っ、!…っあんたなんかっ…!」



──パシンッ





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