大好きなキミに花束を。



「はい。授業始めるぞー。さっさと席つけーい。」



………放課後、めんどくさいことにならなきゃいいけど。









「じゃ、彩心、僕ここで待ってるからー。委員会頑張ってね。」


「うん。ありがとう。」



今日の委員会は……3年生の階の会議室でやるのか。


まだ結構時間あるけど、早く行って席取っておこうかな。



教室を出て、階段を登る。



それにしても…遠い。

委員会自体よりも会議室に行くことがもはや私にとって不良のケンカに巻き込まれるよりめんどくさい。



「さーらちゃん♪さっきぶりー!」



訂正。会議室に行くより不良のケンカに巻き込まれるよりこの男の餌食になるほうがめんどくさい。



「どうもこんにちは。」


「ああ!めんどくさいんでしょー、俺と関わるの。すぐ顔に出るんだからー。」


「そうですか。私の気持ちをわかってるのにそれを無視する先輩は素晴らしいですね。」


「俺がなんでさらちゃんとお話してると思う?好きだからに決まってんじゃん。」


「聞いてねぇよ。」


「ブレないねぇ。」




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