大好きなキミに花束を。
声が……低い…。
いつもの先輩と、なんか違う…?
「いい?これで最後にしてね。」
「で、でもっ…!」
「わかってるよね?俺の好きな子に何かしたらどうなるか。」
「…っ。」
「……二度目はねぇから。」
最後にぼそっと呟いた。
だけどその言葉には重みがあって、いろんな意味が含まれている気がする。
「じゃ、行こっか。さらちゃん。」
「え、あ、はい。」
ガラッと雰囲気が変わると先輩は私の手を握り歩き出し、教室を出た。
「…保健室、行こ。」
「え?」
「…ほっぺ、腫れてるから。」
「あ、ああ。そうですね。」
そう言われるとまたジンジンしてきた。