大好きなキミに花束を。




教室に戻るとちょうど1時間目が終わって休み時間になっていた。


そして1番に私に飛びついてきたのは、



「代々木ちゃんなんでさっき教室にいなかったの!?」



まさかの空緒くんだった。


「って湿布してんじゃん!ケガしたの?」


「外歩いてたらボールが飛んできて顔面に直撃した。」



うそだけど。



「え、大丈夫?」


「平気平気。ボールの勢いも全然なかったし。」


「そっかそっか。ならよかった。」


「夜籠は?」


「代々木ちゃんのこと心配しすぎて気持ち悪いからって言ってトイレ行った。」


「………。」



かたじけない。




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