大好きなキミに花束を。




───
──





「……お前…それならそうと早く言えよ。」


「うるせ。クソチビがいきなり襲いかかってくるから言う暇もなかったんだろ。」


「大人の関係を築いたって言ったら誰だって勘違いするだろクソ野郎。」



まったく。彩心のケガの手当てをしたんだったら早く言ってほしい。


危うくクソ野郎を女にして犯罪者になるとこだった。



「さらちゃんに悪いことしちゃったな。……俺のせいでケガさせた。」


「お前のせいだけじゃないでしょ。晴丘 空緒もそうだったんでしょ?」


「まぁ。そうだけど……さ。」


「あ、僕達が今いるところから彩心の教室見えるよ。」



うちの学校の校舎は2つあって、今僕達がいる廊下から彩心の教室がある校舎までは渡り廊下で繋がっている。

だからここから彩心の教室が見えるんだ。





< 58 / 169 >

この作品をシェア

pagetop