大好きなキミに花束を。
どうやったらこんなに馬鹿になれるんだろうか。
きっと歴史に名を残すぐらい馬鹿だよね。
全国の教科書に載っちゃうよ。
尊敬するわ。
「西宮くーん!あっ!いた。もう!先に行かないでよね。」
「ごめんごめん。」
「…てかなんでそこに座ってるの?各クラスの委員同士は隣に座んなきゃダメなんだよ。」
「えー俺ここがいい。」
「でも西宮くん、かどっこに座ってるから隣の席ないじゃん。あっ、じゃあちょっとあなたどいてくんない?」
西宮先輩と同じクラスのもう1人の委員らしき女の先輩が、私を睨むように見つめてきた。
「あ、どうぞ。」
もめるのも好きではないし、特にこの席に未練はないので、たとえ睨まれようが何されようが老人に席を譲る気持ちで席を立つ。
「ありがとっ!」
「いえ。」
さて、もうだいぶ席は埋まっちゃったしどこに座ろうか。
あ、あそこの席空いてる。
空いてる席を見つけ、歩きだそうとした瞬間、
───グイッ
「さらちゃんは俺の隣じゃないとダメ。」
西宮先輩が私の腕を掴んだ。