大好きなキミに花束を。



いつもあんなに大口叩いてバカにしてくるクソ野郎がこんなに弱ってる……



「…面白い。」


「全部口に出てたぞおい。」


「おっと。ついうっかり。」


「わざとだろ。」


「わざとだよ。」


「………。」


「…でもまあ、彩心はそんなこと気にしてないんじゃないの。」


「…え?」


「彩心は人の過去でその人のことを判断するような奴じゃないから。いい意味でも悪い意味でも。」


「…知ってるよ。優しいもん。さらちゃんは。」


「…あっそ。」



だったらなんで僕にその話したんだよ。


もう一度彩心の教室を見てみたら、クラスメイト全員席について授業をしてるみたいだった。



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