大好きなキミに花束を。




「ちょっと西宮くん、何言ってんの?」


「別によくない?アンタと隣に座んなくても。」


「アンタって……あたしにはちゃんと名前が…。」


「うるさいなー。とにかくどっか行って。邪魔。」


「…っ、」



いつも女の子に優しい先輩が、こんなに敵意を向けるなんて……。


やっと成長したか。



「あの人他の席行っちゃいましたけど、いいんですか?」


「いいのいいの。さらちゃんがいればなんでもいいの。」


「いや、委員会始まったらまた注意されますよ。委員長に。」


「あぁ。大丈夫。俺はあんな男みたいな奴に負けないから。」


「私は男じゃねーよ。」


「委員長!」




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