【完】ちょいワル先生と優等生
秘密
「…行ってきまーす…」
いそいそと準備をして、お兄ちゃんを避けるように家を出てしまった。
…いつもより早い。
眠いな…
「ちょっと寝よ…」
机に頬をつける。
…冷たいな。
腕を出して枕にする。
…硬いな。
寝にくい。眠いのに。
「昨日だって全然眠れてないし…」
ずっとお兄ちゃんのことが頭から離れなかった。
叶うはずもないってわかってたのにさ…期待しちゃって実際ダメで。
もうどうしたらいいの…?