【完】ちょいワル先生と優等生
「いいよ、それでも。
俺がゆずちゃんに会いたいだけだから」
どうしてこんなこと言うの…?
私に会いたい…なんて告白みたいな。
先生にそんな気なんて絶対ないのに。
先生の周りにはいろんな女の人がいて、きっと選び放題で…
私なんてただからかってるだけでしょ?
「顔、真っ赤にしちゃってどうしたの。
…カワイイね?」
それなのに先生の言動にドキドキしてしまうんだ。
「なっなんでもないです!」
慌てて両手を頬にあてる。
ひやっとした感覚が顔に広がる。
「ね、俺が晶の代わりになってあげる」
そう抱きしめられて、やっぱりドキドキしてしまうのは全部先生のせい…