【完】ちょいワル先生と優等生


「この前は楽しかったね」

「そうですね!
ありがとうございました」





私がニコッとすると、先生も笑い返してくれる。





「今日はね、レアな写真見せてあげる」

「なんですか?」





見せられるのは携帯の画面。





「お兄ちゃん…と先生と茜ちゃん?」





高校生時代の3人が仲睦まじく並んだ写真。



本当に似てる…私と茜ちゃん。





「茜とゆずちゃんが従姉妹なんだもんな…
そうだとしても似すぎだけど」

「やっぱり似てますか」





自分でもこれだけ思うんだから他の人が見たらもっと思うんだろうな…





「この長くて綺麗な髪なんかそっくりそのままだよ」





この前会った茜ちゃんの髪は短かった。



長かった髪の、高校生の茜ちゃんをそんなに懐かしそうに言うんだね…



もしかして先生の中には高校時代の茜ちゃんがいる…?



この写真も何回も見返したの…?





「先生も茜ちゃんのこと…?」

「…好きだったよ」





みんな茜ちゃんのことが好きだったんだ…


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