【完】ちょいワル先生と優等生
「…先生」
「ゆずちゃん最近全然来ないから心配しちゃったよ……って、髪切ったんだね?」
いつもの先生の笑顔。
まだもう少しだけ…先生の傍にいさせて。
そう、思うのに。
「そっか…
俺は長い方が好きだったかもね」
…終わった。
私の恋は終わりを告げてしまった。
自分の意志は裏切りたくない。
先生がこの髪を褒めてくれなかったら先生から離れる、そう決めたんだから…
「…え?
どうしたの、ゆずちゃん!」
先生が慌てて私のところに寄ってくる。
涙がこぼれて止まらなかった。
私、まだ先生のことこんなに好きなのに離れなきゃいけない…
ただただ涙が溢れた。
「私、…
先生から卒業します…!」