好きだよ。
やっぱり⁇
最近…おかしい。

山田君がキッパリ女の子と遊ぶのをやめた。

どうしてなのかな。


教室で智美と話していると周りの女の子達が話していた。

「最近、山田君女遊びなくなったね。」

「あれでしょ、本命ができたんでしょ?」

「えー、狙ってたのに」

「無理だよ。噂されてんの、2年1組の佐々木さんだもん」


それ以上の会話が私の耳には入らなかった。

「ー…き。さき!」

「あ、ごめんごめん」

あ、智美と話してたんだった。

「やっぱりほんとなんだ。」

って智美まで言ってるし。

あぁ、ホントなのかな。

「あ、でも気にしないで?本当かどうか分かんないでしょ」

よほど私が傷ついた顔をしていたのか、智美が気を遣って言ってくれた。

「大丈夫だよ、大丈夫。」

なんて自分に言い聞かせるけど結構きつかった。

でも、まだ分かんないじゃん。

諦めちゃ…ダメだよね。

「ちょっと、トイレ行ってくる」

熱くなる目頭を押さえて、教室を出た。










教室なんか…出なきゃよかったのに
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