八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
第一章*八百比丘尼です
1863年、私が不老不死となって約600年が経った。




私は見事に反抗期を乗り越え、割と真面目に生きている。




今日も暇な私は京の町をフラフラとさまよっていた。




約600年という長い間、父さんの言うように大切な人を探していたけど、見つかることは無かった。




私に大切な人なんて出来るわけない。




考えれば分かるはず。




だって、みんな不老不死の生き物なんて気味悪がるでしょう?




私が逆の立場だったら絶対に関わりたくない。




なんて、自虐的に考えていたけど、近くで茶屋を見つけてゆっくりと座った。
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