八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
「ふー…」




まるでおばあさんだ。




あながち間違いではないけど。




縁台に置いていた三色団子に手を伸ばす。




その時、地面に3人分の影が落ちた。




「よぉ、嬢ちゃん」




「…えー?何お前らー」




私を囲む3人は顔が火照っている。




なるほど、酔っ払いか。




「嬢ちゃん、俺たちと遊びに行こうぜ?」




私の肩を組んだ男の腰には刀がある。




ちなみに残り二人も腰に立派な刀がある。




おいおい…お前ら武士じゃねぇのかよ。




「いえ、遠慮しますわ」




「んだと?!俺たちの誘いを断るとはいい度胸だな!!」




短気すぎて笑うわ。




私は内面男達を馬鹿にしていたが笑顔を保った。
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