八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
「いえ、そういうことでは…」




「じゃあいいよな」




あーめんどくさ。




そう思った矢先、手首をグッと力強く引っ張られる。




「いっ…!」




私は懐から短刀をサッと取り出し、私の手を掴む男の手首を斬りつけた。




男の腕に鮮血が伝う。




「…っ、てめ…何しやがる…!おい!こいつをやれ!」




残りの二人が刀を抜いて私に斬りかかる。




瞬時に反応し、避けることが出来たが、私は壁に追い詰められる。




ジリジリと距離を縮める二人を目前に短刀を構える。




打刀に短刀が敵うはずがない…。




逃げ切れるか…?




やられるのは時間の問題、そう思った時。
< 13 / 56 >

この作品をシェア

pagetop