八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
「おいてめぇら、何してやがる」




どこからか、低い声が聞こえてくる。




「斬り合いですかー?楽しそうですね!」




「んなことよりこの娘、別嬪じゃね?」




おい最後の奴絶対アホだろ。




今この状況で口説いてんじゃねーよ。




なんて思うけど、私に背を向けて立っているということは、私を助けようとしてくれているんだろう。




ありがたい…。




この3人がいなかったら私はもう死んでた。




どこの誰だか知らないけど感謝だ。




「……聞こえたか?俺は何をしている、と聞いたのだが」




「無言、ということは…斬れ、ということですね…?」




……こいつら、やばい。




強い。そう、感じた。




「…俺らその女に斬られたんだよッ!」




「仕返しして当たり前だろ?!」




「え、何お前ら女にやられたの?」




さっきのアホが男3人に辛辣な言葉を投げかけた。




ずぎゃーんってなんか聞こえたぞ。
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