八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
翌日。




私の家の家宝である大太刀の手入れをしている時のことだった。




ガタッ、ガタガタ…ガンッ!




玄関の方から大きな物音が聞こえてくる。




「なんだろ…?」




そう思って障子に手をかけた瞬間だった。




「……助かったな。こんな山奥に空き家があったとは」




失礼だなオイ。




ちゃんと人住んでるわ。





つーかあんたら達誰よ…。




「チッ…新選組め。また邪魔しやがったな」




「これからどうします?」




「とりあえず俺は追ってきてないか見てくるわ」




ふむふむ…また昨日の男達みたいなのか?




もう少し話を聞いてみる方が情報聞けるかな…。




障子紙と耳をピッタリとくっつける。
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