八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
「都、新選組に入んの?!」




原田さんは私の手を取り、キラキラとした目で私を見つめた。




「はい。これからお世話になります」




「これから仲間なんだし、敬語なんか使わなくていいぜ!あと俺のこと、左之って呼んでな!」




「仲間として戦うことが楽しみです!僕は沖田 総司(おきた そうじ)です。総司と呼んでくださいね」




二人はニコッと純粋で愛想のいい顔をした。




仲間、その言葉が新鮮で、これからの生活での不安が軽くなった気がした。




「…っ、はい!」




私も二人に笑いかけた。
< 54 / 56 >

この作品をシェア

pagetop