八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
「…え?木刀?」




道場に入って早速渡された木刀に戸惑う。




「え?竹刀のほうが良かったですか?」




「いやいや、私真剣しか扱えませんよ」




「…真剣なんて使ったら僕か都さんの首がぶっ飛びますよ」




ふむ…それは困る。




だけど木刀なんて扱ったことないからなぁ…。




試しに軽く素振りしてみる。




軽い、そんな感想しか出てこなかった。




「まぁ、武器は軽い方が扱いやすいでしょう?」




半分総司の圧におされ、コクコクと首を縦に振る。




「……都さん、ここからは真剣勝負です」




………また。




まただ……、前にも感じたことのある空気。




総司の目を見て、ゾクッとする。




早く戦いたい、そんな目をしていた。
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