八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
それから数日、私は何も食べなかった。




食欲が全くなかった。




ずっと放心状態だった。




ふと、父さんの部屋の整理をしたくなり、スッと立ち上がる。




ここ数日、ずっと触れなかった………触れたくなかった部屋。




だって、悲しくなるじゃない…。




悲しくなるならやらなければいい。




そう思ってるのに、私の意思を無視するかのように、体は父さんの部屋へと向かった。
< 7 / 56 >

この作品をシェア

pagetop