君の指先が囁いてる
手に汗をかきながらファミレスに着いた


茜ちゃんと俺はドリンクバーを注文した

『翼君、何飲む?私、取ってくるから』


『うん。ありがとう!俺はアイスコーヒー』


茜ちゃんは自分の飲み物と俺のアイスコーヒーを持って来てくれた


茜ちゃんが飲みながら話してきた


『翼君、手紙読んでくれた?』


『うん。読んだよ!茜ちゃん点字できるんだね、凄いよ。手紙、嬉しかったよ』


『翼君...
翼君の気持ち聞かせて』


そして俺は....



心の鍵を開けた



『茜ちゃん、俺も茜ちゃんの事が好きだ、けど俺は目が見えない、普通のデートも出来ないだよ、それでも良い?』


『翼君が見えないのは障害じゃないよ、翼君の個性だよ』


『茜ちゃん....』


『翼君、今日から私と翼君は恋人だね』


恋人....



彼氏....



彼女....


俺に取っては凄く良い響きだ


初めての恋人


初めての彼女



『茜ちゃん、俺、茜ちゃんの事、大事にするよ』


『私も!』



茜ちゃんが俺の心の鍵を開けてくれた


俺、勇気を出すよ


君を大事にするよ


目が見えないけど君を命がけで守るよ



俺と茜ちゃんは色んな話しをした


茜ちゃん....


俺、一つだけ不安あるんだよ




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