君の指先が囁いてる
玄関で、お母さんが話しだした


『茜、お父さんの事は心配しなくて良いから、お母さんから話すから』


『お母さん....』


『茜が自分で決めた道なんでしょ?
翼君の事を一生支える事が出来るの?出来ないなら別れなさい、お母さんの言ってる意味わかわるわよね?茜は昔から頑固だからね、翼君、茜の事を頼んだわよ、お父さんの事は大丈夫だから』

俺は頭を下げた


茜の、お母さんは許してくれたのだろうか?


茜は最初から出て行くつもりで荷物を部屋に、まとめていたようだ


茜と俺は、お母さんに頭を下げた



これで良かったのか?


複雑な気分だった




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