甘すぎてずるいキミの溺愛。
「っ!?」
急なことで身体が変にビクついてしまった。
そんなわたしを見て。
「……よーやく危機感持った?」
なんてこと言ってくるんだから。
「だいたいさ、ひとりで男の部屋に来るとか無防備すぎなんだって」
ギューッと潰されそうなくらい抱きしめられて。
おまけに、「ほんと僕じゃなくて他の男だったら襲われてたんだから」なんてこと言われた。
「だって、尊くんひとりで大変だって戸松くんが言ってたんだもん」
「まだ人のこと心配してんの?」
「心配するよ、いつもサボってるけど学校にはきちんと来てたじゃん」
「一言余計」
「それと……」
これは言うか、言わないか迷う。
「それと?」
ダメだ、聞き返されてしまった。
「……しかった」
「ん?」