甘すぎてずるいキミの溺愛。
「さ、さびし……かった」
あぁ、言っちゃった。
ほんとは今日1日会えなくて寂しかったんだよ。
恥ずかしくなって尊くんの胸に顔を埋めた。
だけど。
「ちーこ」
「っ!」
耳元で名前を呼ばれて、とっさに顔を上げてしまった。
「……そんな可愛いこと言える子になったんだ?」
「ぅ……か、からかってるの?」
「……ううん。素直に今のすごい可愛かったから」
口元緩みすぎだよ。
どうして、そんな嬉しそうなの?
「このまま、千湖を僕の腕の中に閉じ込められたらいいのにね」
「っ!?」
さっきまで不機嫌で、低いテンションだったくせに。
今はいつもの調子が戻ってきたのか、とんでもないことばっかり言ってくる。
この人ほんとに病人?