甘すぎてずるいキミの溺愛。
約束の時間ギリギリだったけど、なんとか間に合った。
「み、尊くん!!」
すでに待ち合わせ場所で待っていた尊くんを見つけて急いで駆け寄る。
ここでちょっと思った。
すごーい失礼かもしれないけど、尊くん遅刻してくるかと。
どうやら自分の考えは甘かった。
「待たせてごめんね!!」
「………」
え、まさかの無言?
もしかして待たせたの怒ってるとか!?
ジーッと全身を上から下まで見られた。
ん?なんかついてる?
あ、もしかして走ってきたから前髪フルオープンになってるとか!?
うわぁ、ちゃんと鏡で確認してから声かければよかった……。
なんてひとり勝手に落ち込んでいたら。