甘すぎてずるいキミの溺愛。
「……可愛いじゃん」
「え……え!?い、今かわいいって言った!?」
耳を疑ったよ!?尊くんの口から可愛いって言葉出てきた!?
グッと尊くんに近づいて問いかけると。
「……ッ、そんな近づかないで。心臓に悪い」
「どうして、どうして??」
「どうしても」
「えぇ!!」
なぁんだ、せっかく可愛いって言ってもらえて嬉しかったのになぁ。
「ほら、そんな間抜けな顔してないで行くよ」
ん?なんか今さりげなく侮辱されたような。まあ、いっか。
そのまま尊くんとバスと電車を乗り継いで目的地まで向かった。
目的地に向かう電車の中にて。
「けっこう時間かかるんだね」
どうやら目的地はなかなか遠いみたいで。かれこれ一時間くらい電車に揺られている。