甘すぎてずるいキミの溺愛。



甘い……すごく甘い匂い。
ただでさえ、この部屋全体は尊くんの匂いで包まれているのに、近づくと近すぎてその甘さにくらくらする……。


「……ちーこ」

「っ、」


わざと……そうやって耳元で名前を囁くんだから…。


その度にわたしの身体はピクッと反応する。

するとすぐにクスッと笑い声が聞こえて


「そうやって反応する千湖が可愛いから、もっといじめたくなる」


危険なその笑みに吸い込まれそう……


「……もっと甘いのちょーだい」


そう言いながら、わたしの髪を器用に片手で持ち上げて、首筋に顔を埋めてチュッとキスを落とす……。


「ちょっ……ダメ…っ」

抵抗しようとするのに、身体は言うことを聞こうとしない。


それは尊くんもわかってるようで


「身体が拒否してない」


抵抗なんかしても余裕で交わされる。

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