甘すぎてずるいキミの溺愛。



いま、確実にこの場にいる花井さんはわたししかいない。


ん?好きですって?

え、もしかして、これって告白されてる!?


「あれ?伝わってないかな?結構ストレートに伝えたつもりなんだけど」


いやいや、ストレートすぎてバッチリ伝わりましたけど!!


ってか、わたし理解するの遅すぎでしょ!


「あ、いや、えっと、伝わり…ました」

なんかこの返しもおかしいよね。
もっと気の利く言葉は出ないのかって。


「実は一目惚れなんだよね」


一目惚れ……。これを聞いて、勝手に自分を重ねてしまった。


わたしが、尊くんを好きになったきっかけと同じだ。


あぁ、もうまた。そうやって尊くんのことを思い出してしまう。


「ほんとは、この気持ち伝えようか迷ったんだけど、後悔したくなかったんだ」

< 131 / 308 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop