甘すぎてずるいキミの溺愛。
いま、確実にこの場にいる花井さんはわたししかいない。
ん?好きですって?
え、もしかして、これって告白されてる!?
「あれ?伝わってないかな?結構ストレートに伝えたつもりなんだけど」
いやいや、ストレートすぎてバッチリ伝わりましたけど!!
ってか、わたし理解するの遅すぎでしょ!
「あ、いや、えっと、伝わり…ました」
なんかこの返しもおかしいよね。
もっと気の利く言葉は出ないのかって。
「実は一目惚れなんだよね」
一目惚れ……。これを聞いて、勝手に自分を重ねてしまった。
わたしが、尊くんを好きになったきっかけと同じだ。
あぁ、もうまた。そうやって尊くんのことを思い出してしまう。
「ほんとは、この気持ち伝えようか迷ったんだけど、後悔したくなかったんだ」