甘すぎてずるいキミの溺愛。
「はーい、じゃあ始めるのでペアで集合して下さーい」
クラス委員の子の号令のおかげで話が切りあがった。
そこからしばらく説明やなんやらを聞いて、順番にスタート。
はぁ、気が重いな。
ただでさえ、こっちはいろいろ抱えてるのに。
そんな中、肝試しなんて。
全然気分が乗らない。
乗らないけど、参加しないわけにもいかず。
「おー、俺たちの番きたね」
「あ、うん」
あっという間に順番が回ってきてしまった。
驚かすのは先生か、生徒。
どうせ、そんなレベルの高いものなんかじゃない。
そう思っていたのに。
いざ、スタートしてみると案外怖かったりする。