甘すぎてずるいキミの溺愛。



「いやー、まさかほんとに腰抜かすとはねー」


「う、うぅ……!」


ラストでさっきよりも盛大な悲鳴を上げたと同時に、重心がそのまま後ろにいってしまって

見事にしりもちをついて、立ち上がれない状態になってしまったわたしは


「そんな口の利き方してるとこのままひとりで置いてっちゃうよ?」


「それはダメ!」


すっごい不本意だけど戸松くんにおんぶされながらゴールに向かっている。


おんぶなんて恥ずかしすぎて全力で拒否ったんだけど、


「じゃあ、お姫様抱っこ?」とかふざけたこと言いだすもんだからおんぶで渋々オーケーをした。

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