甘すぎてずるいキミの溺愛。



「ほら、しっかりつかまってないと落ちるよ?」


っ!!あ、足!!というより太ももに手当たってるし!!


なんだか変な感じだ。
尊くん以外の男の子とこんな近い距離でいるなんて。


戸松くんって意外と力あるんだとか。


背中も広くて、大きくて。男の子ってこんな感じなんだとか。

首元に顔を近づけると、ほんのり爽やかな香水の匂いがする。


だいぶ明るめの髪はワックスで軽くセットされている。



いままで尊くんのことばかりしか見ていなかったけど、戸松くんもなかなかのイケメンだったということに今更ながら気づいた。


「戸松くんってイケメンの部類だよね」

「え、なに突然」

あ、いけない。口に出しちゃった。

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