甘すぎてずるいキミの溺愛。

「尊くんが、わたしにプレゼントしてくれたものなの」


まるで、それはわたしに見せつけるような口ぶり。

気づいたらみんなの前で見せていた、あの微笑みはどこかにいって。

冷たい表情でこちらを見つめていた。



「花井さんは尊くんのことが好きなんでしょ？」

「っ……」

全てを見透かしたような瞳。


「でも、ざーんねん」

それはまるで、わたしを嘲笑うかのように。


「あの子は昔からわたしのことが好きなの。だから……」

ゾクっとするような声色で。


「奪おうとするとか許さないからね？」

こんなにも、全身が凍りつくような視線と表情を向けられたのは初めてだった……。