甘すぎてずるいキミの溺愛。
「ん、美味しい!!」
口に入れた瞬間そんな言葉が漏れた。
こんな美味しいチョコレートあるんだってひとり感心。
とても甘いけど、その甘さがクセになりそう。
どこに売ってるやつなんだろう?
包装紙を見てもどこのチョコレートかなんて全然わからない。
市販で売ってるのかなぁ?
売ってたとしたら買いたいなぁ。
なんて、ひとり考えていたとき。
「……は、誰?」
「んえ?」
後ろから声がして振り返ってみると、そこにひとりの男の子が立っていて、こちらを見ていた。
え、もしかしてこの部屋の主さん?
「人の部屋で何してんの?」
「え、あっ、ごめんなさい。匂いにつられちゃって」
って、これじゃただの食いしん坊だとしか思われないじゃん!