甘すぎてずるいキミの溺愛。
「……ドロボー」
「え……えっ!?」
なんかとんでもない誤解されてる!?
え、ドロボーなんてそんな!!
「僕が楽しみにしてたやつ食べてるし」
「あ、ごめんなさい……」
いや、だってあまりに美味しそうだったから、つい。
だけど、もう食べちゃったから返すことなんかできない。
すると、さっきまで遠かった距離が近づいて
「……それ、食べたんだから代わりに甘いのちょーだいよ」
「え、わたし甘いもの何も持ってな……」
話してる途中だったのに
視界に突然、整った顔がアップで飛び込んできたと思ったら、
グッと腕を引かれて、そのまま抱き寄せられた。
「……へ?」
あ、あれ……?なんでわたし抱きしめられてる?
突然のことすぎて頭が追いつかないのと同時に、甘い匂いがしてその匂いにドキッと胸が跳ねる。