甘すぎてずるいキミの溺愛。
「尊くん……っ!」
「……は、なんで千湖がここに」
扉を開けると、真っ先に尊くんの驚いた顔が見えた。
改めて、本人を見たら、
もっと、もっと、たくさん好きが溢れてきた。
もうこの気持ちは止められる気がしない。
尊くんにどんどん近づいて
目の前に来たところで、そのまま尊くんの胸に飛び込んだ。
「……は、ちょっ、どーしたの?」
ギューっと抱きしめた。
これで伝わればいいのに…なんて、そんなことで伝わるわけない。
だから。
「聞いて欲しいことがあるの……」
「ん、なに?」
久しぶりにこんな距離で尊くんを感じて、ドキドキが止まらない。