甘すぎてずるいキミの溺愛。



だから、最初で最後に伝えるよ。


「……好きだよ、尊くん」

これがわたしの今できる精一杯のことだから。


「………」


ほんの数秒、尊くんが固まった。


そして。


何も言わずに身体を離されたと思ったら、絡み合う視線。

それはもう、何かを欲しているような瞳をしていた。


「み、みこ……」

名前を呼んでいる途中だったのに、最後まで呼ばせてもらえなかった。


綺麗な顔が少しだけ傾いて近づいてきた。


思わずギュッと目を閉じると


そのまま、唇が柔らかい感触で包み込まれた……。


「んっ……」


触れた一瞬で、身体全身に電気が走ったような気がした。

すぐに、離れるかと思えば

尊くんの手が腰に回ってきていて、さらに身体を密着させられた。

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