甘すぎてずるいキミの溺愛。



「キミ甘い匂いするね」

「ちょっ、なにして……っ」


変な感覚……いきなり会ったばかりの男の子に抱きしめられるなんて。


「甘いのちょーだいって言ったじゃん」

「いや、だからわたし何も持ってなくて」


必死に離れようとするのに、それを許してくれなくて



「……だからキミちょーだい」

「は……い…?」


え、え?ちょっとまって。
この男の子のとんでもない発言に頭が回らなくて、間抜けな声が出る。



「食べたら甘そうだし」


耳元でそんな声が聞こえて、
次の瞬間、耳をカプッと甘噛みされた


「ひゃっ……」


身体全身がピリッときた。
自分の声とは思えない声が出て思考が停止寸前状態……。

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